受付・事務向け:社内問い合わせ対応をAIで自動化する方法
「PCのパスワードを忘れたのですが」
「出張精算のフォーマットってどこにありますか?」
「新入社員の入館証って誰に申請するんですか?」
受付・総務・事務のご担当者であれば、こうした"社内からのちょっとした質問"に1日中追われているという状況、心当たりがあるのではないでしょうか。
こうした定型的な社内問い合わせ業務は、蓄積されるほど本来のコア業務を圧迫し、時間や労力の"見えないコスト"となります。
しかし近年では、AIを活用した社内問い合わせの自動化によって、この負担を大幅に軽減する方法が現実的になってきました。
なぜ今、AIによる社内問い合わせ自動化が注目されているのか?
- 増加する情報と業務フローの複雑化
- 社内ルールやシステム、ツールが増える中で、問い合わせ内容も多岐にわたっています。人がすべて把握し対応するのは限界があります。
- ハイブリッドワークで「気軽に聞けない」状況に
- オフィス外勤務の増加により、「ちょっと聞く」が難しくなり、チャットやメールでの質問が急増中。
- AIチャットボット技術の進化
- 自然言語処理(NLP)の進化により、"人に聞くような自然なやりとり"がAIでも可能に。業務部門との連携もスムーズになってきました。
自動化できる代表的な問い合わせカテゴリ
カテゴリ | 主な問い合わせ内容の例 |
---|---|
情報システム関連 | パスワード再設定、ソフトインストール手順、VPN接続法など |
人事・労務関連 | 勤怠申請方法、育休・有休取得ルール、給与明細確認方法など |
経理・総務関連 | 精算書式、備品購入フロー、郵送手配、会議室予約など |
来客・入館手続き関連 | ゲスト登録方法、受付連絡先、セキュリティ対応など |
これらは多くがFAQ(よくある質問)としてナレッジ化しやすく、AIに学習させやすいジャンルです。
導入ステップ:現場レベルで始められるAIチャット活用法
🟩 ステップ1:過去の問い合わせを収集
Slack、メール、Excel、付箋メモなど、どんな形式でも構いません。過去の問い合わせ内容を100件程度集めて整理するだけで、AIが学習できる初期ナレッジになります。
🟩 ステップ2:FAQをナレッジベースとして整備
集めた問い合わせをカテゴリ化し、「質問文」と「標準的な回答例」のペアを作成します。
例:
Q:「VPNがつながりません」
A:「下記のマニュアルに沿って設定を再確認してください。●●●」
ExcelやGoogleスプレッドシートでも作成可能です。
🟩 ステップ3:AIチャットボットに接続
代表的なツールには以下があります:
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Microsoft Power Virtual Agents | Microsoft 365連携に強く、Teams内で即利用可能 |
ChatGPT(API活用) | カスタマイズ自由度が高く、社内データ連携も可能 |
hitTO(ヒット) | 国内企業向けに特化した業務Bot、テンプレートも豊富 |
OBIC7 Bot Platform | 経理・労務系の業務に強く、大企業での実績もあり |
多くはノーコードで設定可能で、Excelで作ったFAQを取り込むだけで使い始められます。
導入後に得られる"現場の変化"
指標 | 導入前(人力対応) | 導入後(AI対応) |
---|---|---|
問い合わせ対応時間 | 平均 3~5時間/週 | 平均 30分以下に減少 |
回答のばらつき | 担当者により内容が異なる | 標準化された統一回答 |
質問者の満足度 | 対応が遅れがち | 即時回答でストレス軽減 |
業務に使える時間 | 問い合わせ対応に割かれる | 本来の業務に集中できる |
さらに、「人に聞かずに自己解決できる」という社内ナレッジ文化の定着も期待できます。
注意点と活用のコツ
- 全ての問い合わせを自動化する必要はない
- AIが得意なのは"定型的・繰り返しの多い"質問。複雑で判断が必要な内容は「有人対応に切り替える設計」にしましょう。
- 導入前に「現場と相談」
- 実際に使う社員から「何が聞かれているか」「回答はどうしているか」をヒアリングすることで、導入時の反発を減らせます。
- 使い方・使われ方を"可視化"して改善
- AIチャットの問い合わせログを定期的に確認することで、「多い質問」「分かりにくい回答」などを洗い出し、継続改善が可能です。
まとめ:AIが"庶務の一時受付係"に
AIによる社内問い合わせ対応は、単なる業務効率化にとどまりません。
「聞きやすくなる」「答えが早い」「ストレスが減る」という形で、現場全体の生産性と満足度を引き上げる仕組みです。
- 問い合わせの"自動対応"で業務を圧迫しない
- 回答の標準化で属人化リスクを軽減
- 自己解決できる文化の土台をつくる
"ちょっとした質問が減るだけで、ここまで変わる"
そんなAI活用の第一歩を、受付・事務業務から始めてみてはいかがでしょうか。
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